結論
買い替えなら、新しいエアコンを買う販売店に古い機の引き取りを頼むのが基本ルートです。 かかる費用は「リサイクル料金(メーカー別に550〜2,000円・税込)+収集運搬料金(店ごとに異なる、目安1,000〜3,000円程度)+取り外し工事費(目安5,000〜8,000円程度)」の3階建て。エアコンは粗大ごみに出せず、「無料回収」をうたう業者は使わないでください(環境省が注意喚起しています)。
エアコンは粗大ごみに出せない(家電リサイクル法)
エアコンは家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機)のひとつで、自治体の粗大ごみでは回収されません。メーカーがリサイクルする仕組みになっており、処分する人は次の2つの費用を負担します。
- リサイクル料金:メーカーごとに決まった全国一律の料金
- 収集運搬料金:引き取る販売店が個別に設定する運搬費
出典: 環境省 家電リサイクルQ&A、家電リサイクル券センター(RKC)(いずれも2026-07-02時点)
リサイクル料金はいくら?(メーカー別・税込)
エアコンのリサイクル料金はメーカーによって異なり、550円〜2,000円(税込)の幅があります。主要メーカーの料金は次のとおりです(2026-07-02時点。RKC公式の料金一覧より)。
| メーカー | リサイクル料金(税込) |
|---|---|
| パナソニック(三洋含む)・東芝ライフスタイル・ダイキン・コロナ | 550円 |
| 三菱電機・日立・シャープ・ゼネラル(旧 富士通ゼネラル) | 990円 |
| ハイアール・アクア・長府製作所・トヨトミ・リンナイ | 1,034円 |
| アイリスオーヤマ・ニトリなど | 2,000円 |
| メーカー不明・撤退メーカー(指定法人扱い) | 2,000円 |
- パナソニック・東芝ライフスタイル・ダイキン・コロナは2026年2月1日に990円から550円に引き下げられました(出典: パナソニック プレスリリース、ダイキン ニュースリリース)
- 室外機だけ・室内機だけを処分する場合も料金は同額です(RKC)
- 自分のメーカーの正確な料金は、RKCのリサイクル料金検索で確認できます(出典: RKC 料金一覧、料金改定PDF、2026-07-02時点)
収集運搬料金は店ごとに違う
収集運搬料金は法律で決まった額ではなく、引き取る販売店が設定します。公式に確認できた例では、楽天ビックは購入台数分が1台1,650円(税込)、購入台数を超える分は1台2,750円(税込)です(出典: 楽天ビック 設置工事のご案内、2026-07-02時点)。他店もおおむね1,000〜3,000円程度の設定が多いものの、店・地域・引き取りのタイミング(購入と同時か別日か)で変わります(各店の額は要確認)。
なお、指定引取場所に自分で持ち込む場合は収集運搬料金は不要です(後述)。
取り外し工事費も忘れずに
壁に付いているエアコンは、リサイクル料金とは別に取り外し工事費がかかります。
- XPRICE: 取り外し工事オプション7,700円(税込)。室外機が屋根置き・壁掛け・天吊・二段置きの場合は料金が異なります(出典: XPRICE 安心設置、2026-07-02時点)
- 交換できるくん: 標準工事費(税込19,800円〜)に取り外し・収集運搬費・リサイクル費が含まれる体系です(出典: 交換できるくん 工事費一覧、2026-06-30時点)
- 生活堂: 基本標準工事に取り外し・処分費は含まれません(オプション扱い。金額は要確認。出典: 生活堂 エアコンの工事費、2026-07-02時点)
相場観としては、標準的な壁掛け機で5,000〜8,000円程度、室外機が特殊な設置だと加算されます(店により異なるため要確認)。「工事費込み」の商品でも取り外しは別料金の店が多いので、買い替えの総額には「取り外し+リサイクル+収集運搬」を足して比較してください(総額の考え方は追加費用チェックリストへ)。
処分方法は4つ。おすすめ順に
1. 買い替えと同時に販売店へ(基本ルート)
家電リサイクル法により、販売店は買い替えの際に引き取りを求められた場合、古い機を引き取る義務があります(出典: 前掲 環境省Q&A、2026-07-02時点)。ネット販売店でも、工事込みセットの注文時に「取り外し+リサイクル回収」をオプションで頼めるのが一般的です(引き取り台数を設置台数と同数までとする店などの運用条件あり)。取り外しから運搬・リサイクル券の処理までワンストップで済み、手間が最小です。
支払いと当日の流れは買った後の流れガイドで時系列に説明しています。
2. 過去にそのエアコンを買った店へ
買い替えでなく処分だけしたい場合、そのエアコンを買った販売店にも引き取り義務があります(出典: 同上)。購入店が分かるなら相談してください。
3. 市区町村の案内に従う
購入店が不明・遠方の場合は、住んでいる市区町村の案内(許可業者の紹介など)に従います。
4. 指定引取場所へ自分で持ち込む(収集運搬料金を節約)
すでに取り外してあるエアコンなら、郵便局振込方式で自分で処分できます。
- メーカーとリサイクル料金を確認
- 郵便局・ゆうちょ銀行備え付けの家電リサイクル券に記入し、リサイクル料金を振り込む
- 振込証明書を券に貼り、指定引取場所へ自分で搬入
この方法なら費用はリサイクル料金のみです(出典: RKC 郵便局振込方式、2026-07-02時点)。ただし取り外し工事は自分で手配が必要で、冷媒回収を伴う作業のため取り外し自体は業者に頼むことを推奨します。
家電リサイクル券の「排出者控え」は保管する
販売店に引き取りを頼むと、リサイクル料金の支払い後に家電リサイクル券が発行され、古い機に貼られて引き取られます。このとき受け取る排出者控えは捨てずに保管してください。券番号で、自分のエアコンがメーカーに引き渡されたかをRKCのサイトで確認できます(出典: RKC、2026-07-02時点)。
「無料回収」業者は使わない(環境省が注意喚起)
街を巡回する「不用品無料回収」やチラシの回収業者には注意してください。環境省は市区町村の一般廃棄物処理業の許可がない業者を利用しないよう注意喚起しています(出典: 前掲 環境省Q&A、2026-07-02時点)。
- 「産業廃棄物処理業許可」や「古物商許可」しかない業者が家庭の廃家電を回収するのは違法です
- 「無料」と言いつつ、積み込んだ後で高額請求されるトラブルが報告されています
- 回収された家電の不法投棄や、フロンガス・鉛などの有害物質の放出につながった事例があります
数千円の節約のつもりが高額請求や環境負荷につながります。上の1〜4の正規ルートで処分してください。
費用の全体イメージ(買い替え時)
| 項目 | 金額の目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| リサイクル料金 | 550〜2,000円 | メーカー別・全国一律(2026-07-02時点) |
| 収集運搬料金 | 1,000〜3,000円程度 | 販売店ごとに異なる(要確認) |
| 取り外し工事費 | 5,000〜8,000円程度 | 標準設置の場合。特殊設置は加算(要確認) |
合計でおおむね7,000〜13,000円程度を見込んでおくと、当日慌てません(店・条件により異なります)。交換できるくんのように標準工事費に全部込みの店もあるため、「本体+工事+処分」の総額で店を比較するのがおすすめです。店ごとの工事・保証の違いは販売店比較ページで整理しています。
次のステップ
- 注文から設置当日までの段取り → 買った後の流れガイド
- 取り外し以外の追加費用が出そうか → 追加費用リスク診断
- どの店で買うか → 販売店比較ページ
最終確認日:2026-07-02